こんにちは!『教習所求人ナビ』の松田です。
今回も、「教習所で勤めたいな」と思っている皆さんが、とっても気になってるあのウワサの真実をご紹介!
題して、「教習所都市伝説を徹底解明企画」をお送りいたします。
今回は、「AT限定免許だと指導員になれないってホント?」がテーマです。
松田理加
教習所サポート コンサルタント。大学卒業後、南福岡自動車学校に入社。普通自動車だけでなく、準中型・中型・普通二輪の指導員資格も取得。毎年行われる全国学科競技大会で2年連続県大会出場の実績を持つ。現在は、その経験を活かして全国の自動車学校にノウハウを伝える。
AT限定免許のままでは指導員になれません
「指導員になろう!」と決めたのはいいけれど、そもそも自分は今どの運転免許を持っているのだろう?と疑問を持つ方もいるってけっこう多いと思いのでは?私も実はその一人。
運転免許は親に言われるがまま取っていたので、ちょっと自信がありませんでした…。何せ当時だと四年前のことでしたので…。
免許証を見てみると、条件の欄に「普通車はAT限定に限る」との記載。
何か限定の条件が付いているみたいだけど、これでも指導員になれるの?
結論からお伝えすると、AT限定の免許では指導員にはなれません。
指導員になるための指導員審査を受けられないからです。
そもそも普通自動車(二輪車もそうですが)の種類は、車の仕組みによってMT(マニュアル)車とAT(オートマチック)車の2種類に分かれます。
現在は道路を走るほとんどの車がAT車となりましたが、昔はMT車しかなかったため免許証にはこのような記載があるのです。
そして教習指導員になると、MT車・AT車、どちらの運転方法も教えなければなりません。
そのため、教習指導員になるためには「AT限定」だけでは足りないのです。
「えーーじゃあダメじゃん!また免許の取り直し⁉」と焦らなくても大丈夫。
もしその場合は、MT車も運転できるように「AT限定解除」をすればよいのです。
「AT限定解除」は教習所に入社が決まってからする人もいる
この限定解除は、AT限定だった運転資格をMT車も運転できるまで引き上げるものです。
ランクアップと思っていただくとイメージが近いでしょう。
基本は教習所で4時間(最短)の教習を受け、AT車の時と同じように試験に臨みます。
この教習の時間でMT車の操作方法を学ぶのです。(※取得済み免許によって時限数は異なります。)
教習自体にそんなに時間がかかるわけでもないので、教習所に勤めることが決まってから行う方もいます。
このように限定解除を行えば、指導員審査を受けれるようになるのです。
教習を受けるということは、教習生の気持ちを知れるということ
「指導員になることを決意してから限定解除をするのでは、もう遅いのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに運転経験は多ければ多いほど、それだけ車の運転に慣れているので技量も比例してうまくなるでしょう。
しかし近年では、AT限定で普通車の免許を取る若者が多いので、そんなに珍しくはありません。
むしろ、指導員を目指すと決めてから受ける教習は、過去のものとはまた違ったものを得ることができるでしょう。
「このような言い方はわかりやすいな」「こういう理解のさせ方もあるのか」と、教習生視点で学ぶことができるのは貴重な体験だと思います。
その経験は、指導員になってから大きく活かされることでしょう。
最後に
結論、「AT限定免許のままでは、指導員になれないのは本当」です。
上記の通り、MT車が運転できるように限定解除をしなければなりません。
不安になった方もいるでしょうが、大丈夫です焦る必要はありません。
まずは教習所に相談して限定解除の手続きを試みましょう。
まだ迷っている方も、AT車の運転の経験はしっかりと積んでおくと良いですね。
友達とドライブなどに行って、楽しく運転経験を増やして技量アップしておきましょう!
指導員のお仕事に興味を持った方はぜひ求人を行っている教習所に応募してみて下さいね!
(※条件については各校一度お問い合わせの上ご確認お願い致します。)